SNSアカウントを企業で運用する場合、注目しておきたいのが「認証バッジ」です。
TwitterやInstagramなどでも認証バッジはありますが、TikTokにおいても認証バッジの制度は存在しています。
しかし、TwitterやInstagramとTikTokの認証バッジの制度は微妙に異なっており、基準なども非常に曖昧です。
この記事では、TikTokの認証バッジと実際に認証バッジを獲得して運用している企業アカウントの事例について紹介していきます。
TikTokの認証バッジとは
TikTokには、下記画像のような認証バッジがあります。
このバッジはTikTok側から付与されるもので、信頼性が高く、人気も影響力もあるユーザーに付与されます。
認証バッジを取得するには
TikTokで認証バッジを取得するためには、ガイドラインと利用規約を遵守していることに加えて
- アカウントが「本物」であるか
- アカウントが「ユニーク」であるか
- アカウントが「アクティブ」であるか
といった3ポイントを中心に、様々な要素が考慮されるようです。
TikTokで認証バッジを申請する方法
TikTokにおいては、他のSNSのようにユーザー側から申請することで認証バッジを取得することはできません。
先ほど紹介した条件が非常に曖昧なこともあり、TikTokで認証バッジを取得することはかなり難しいと言えます。
ユーザーとしてできることは、TikTokに「人気・影響力の高いユーザー」として認められるように質の高いコンテンツの投稿を続け、アカウントを多くのユーザーに知ってもらうことでしょう。
TikTokで認証バッジを取得するための近道
TikTokは認証バッジの公式的な取得基準を公開してはいませんが、「人気・影響力の高いユーザー」に与えられやすくなっていることは事実と言えます。
そこで、TikTokで「人気・影響力の高いユーザー」になる近道をご紹介します。
近道①:質の高い動画を投稿する
現在のスマートフォンは非常に高性能なカメラを搭載しており、特別な機材を使わずとも高品質の動画コンテンツを撮影することは十分可能です。
しかし、プロ仕様の機材などを撮影に導入することで他の動画コンテンツと比較しても異彩を放つクリエイティブを制作できます。
また、三脚を使用して手振れの一切ない動画を撮影したり、高性能なマイクで完璧に録音することでノイズの少ないユーザーに優しいコンテンツを作れるはずです。
作成した動画が他のコンテンツと比較して、極めて高品質なクリエイティブを投稿することで「レコメンド」に取り上げられる可能性も高まります。
近道②:「レコメンド」に取り上げられているコンテンツをリサーチする
「レコメンド」に登録されているTikTokアカウントについて
- コンテンツのテーマ
- コンテンツの長さ
- コンテンツの撮影方法
- 使用しているハッシュタグ
といった点を中心に分析し、自身のコンテンツに真似できるテクニックなどは取り入れていきましょう。
近道③:楽しませるコンテンツづくりを意識する
当然ですが、楽しく独創性の高いコンテンツは多くのユーザーを惹きつけられます。
一人でも多くのユーザーに動画コンテンツを何度も観に来たい、と思わせることが非常に重要です。
自身の特技や芸術的なスキル、陽気な人柄を生かすことで、品質の高い動画を作ることを心がけましょう。
近道④:一貫性を保つ
ユーザーに存在を忘れられないように、高品質の動画を定期的に投稿し続けることが重要になります。
また、一貫性を保つことはアカウントのブランディングにもつながってきますので、TikTok以外のSNSアカウントでユーザー名などは統一することがおすすめです。
近道⑤:人気が上昇しているハッシュタグや関連するハッシュタグを使用する
人気が上昇しているハッシュタグをヒントに動画コンテンツを作成することで、多くの拡散を狙っていくことも重要です。
拡散されTikTok内外で話題になることで、今まで訪れてこなかったユーザーを自身のアカウントに呼び込むこともできるかもしれません。
TikTokの認証バッジを取得している企業事例
最後に、実際にTikTokの認証バッジを取得している企業のアカウントをご紹介します。
事例①:株式会社ユニクロ
出典:ユニクロ
大手アパレル企業の株式会社ユニクロの公式TikTokアカウントは、フォロワー数12,000人以上の大規模なアカウントになっています。
ユニクロは、TikTokのハッシュタグ「#UTPlayYourWorld」を用いたハッシュタグキャンペーンを開催しました。
日本・アメリカ合衆国・フランス・台湾で同時に開催されており、お気に入りのユニクロ商品を着用したコンテンツを募集していました。
グランプリに選出されることで、世界中のUNIQLOの店舗内モニターや公式SNS上で使われる映像に出演することができました。
事例②:江崎グリコ株式会社
大手食品メーカーの江崎グリコ株式会社は「ポッキー公式」として、フォロワー数15,000人以上のアカウントを保有しています。
江崎グリコは毎年11月11日に「ポッキー&プリッツの日」と題して、様々なSNSを通じてイベントを開催しています。
TikTokでも11月11日を記念する形でイベントが開催され、「#ポッキー何本分体操」というハッシュタグでの動画投稿が盛り上がりました。
選出された動画については、渋谷の街頭ビジョンやTwitter公式アカウントで流れていました。
事例③:UQコミュニケーションズ株式会社
大手電気通信事業者であるUQコミュニケーションズ株式会社は「UQモバイル公式」として、フォロワー数20,000人以上のアカウントを保有しています。
UQコミュニケーションズでは、TikTokを通してテレビCMと連動するキャンペーンを開催していました。
UQモバイルのテレビCMでお馴染みの楽曲「UFO」に合わせて、様々なチャレンジを行うコンテンツを投稿する、という企画です。
選ばれた動画コンテンツは優秀作品としてはUQコミュニケーションズの公式サイトや公式SNSにて発表される形となっていました。
テレビCMを通じて一般ユーザーにお馴染みのコンテンツをTikTokキャンペーンへと流用することで、大きな話題性を集めた好例と言えます。
事例④:株式会社ローソン
出典:ローソン研究所
大手コンビニエンスストアフランチャイザーである株式会社ローソンは、フォロワー数16,000人以上のアカウントを保有しています。
ローソンは自社の人気商品である「Lチキ」を用いた「#いつでもLチキチャレンジ!」と題したキャンペーンを実施していました。
提供されたLチキの音楽に合わせて手でLの形を作って踊る動画が非常に話題となりました。
まとめ
TikTokの認証バッジは現段階ではこちらからの申請はできませんが、良質なコンテンツを発信しフォロワーや動画の再生回数を伸ばすことが近道だと考えられます。
また、企業でTikTokアカウントを運用している場合には、ハッシュタグなどでキャンペーンを開催することでユーザーを巻き込んだ形での投稿を進めていくことも必要になってくると言えます。