Instagram(通称インスタ)は、TwitterやFacebookに並んで世界中の人に使われているSNSです。個人的に利用するほかに、会社や団体がビジネス目的で活用するのも今では当たり前となりました。
インスタを使って、自サイトや商品やサービス・問い合わせの増加を狙う方法も有効です。その際に重要なのが「SEO対策」になります。
ここでは、インスタを使ったSEO対策について詳しく解説していきます。
インスタSEO対策とは
「インスタSEO」とは、インスタ内の検索結果画面で自社投稿を上位表示させるための施策のことです。インスタ投稿を多くのユーザー、とくに若者に見てもらえる方法として注目を集めています。
SEOは「Search Engine Optimization=検索エンジン最適化」の略語です。つまり、Google検索やYahoo! 検索などの検索エンジンにおいて、あるキーワードの検索結果画面に自社サイトのコンテンツを上位表示させる施策のことを指します。
インスタSEOとは、インスタの「ハッシュタグ検索」で検索上位を取ること。ハッシュタグに合わせて投稿・アカウントを最適化すると検索結果画面で上位表示されやすくなり、ユーザーの検索流入を増やせるのです。
ただし、検索エンジンとインスタでは有効なSEO対策が異なる点には注意してください。インスタ向けの対策をしないと失敗してしまうので、いきなり作業に取り掛かる前に、まずはインスタ検索の仕組みを理解しましょう。
インスタSEO対策がおすすめな理由
「人気の投稿」として表示されやすくなる
インスタには、一定以上のアクセスがある投稿が「人気投稿」として表示される機能があります。人気投稿に表示される=トレンドの可能性があると認識できます。人気投稿として選ばれるのは、アクセスが多くユーザーからの反応も良い投稿のみです。
当然、人気投稿に選ばれるには多くのアクセスとリアクションを獲得する必要があり、フォロワーが1万人などの大きなアカウントであってもなかなかフォロワーだけで達成するのは難しいです。
インスタSEOを実施すればフォロワー以外の検索流入を増やせるので、アクセスを伸ばしやすいといえます。すなわち、フォロワー向けた投稿をするだけの場合より、人気投稿として表示されやすくなるということ。
より多くの人にリアクションをしてもらうには、投稿を見てもらうことが必須。そうなれば当然SEO対策は無視できない要素となるのです。
フォロワー以外からの検索流入が期待できる
検索流入によってフォロワー以外にも情報を届けられる点も、インスタSEO対策をするべき理由の一つ。
TwitterやFacebookでは投稿のシェア機能が充実しているので、フォローしていないアカウントの投稿を閲覧する機会も多いです。
一方、インスタはシステム上拡散力が弱いSNSといわれています。原則フォロワーにしか情報が届かない仕組みになっているので、ただ投稿するだけではフォロワー以外に見てもらうのは難しいでしょう。
しかし、インスタのハッシュタグ検索では、フォローしていないアカウントやそのインスタ投稿も表示されます。つまり、検索流入を増やせば、フォロワー以外にも情報を届けられるようになるのです。
このことから、検索流入の増加につながるインスタSEOは、フォロワー以外の新規顧客を開拓するのに有効な手段といえるでしょう。
若年層のトレンド検索ツール
インスタ利用者のほとんどは10~30代で、世間一般に言う若者の部類に入る人々です。彼らがなにか気になるもの、特にトレンドを検索する時に使うツールは、検索エンジンよりもSNSが主流だと言われています。
これらの世代はインスタをメインとした情報収集をしている人が3割くらいと、ほかの年代よりも高いのが現実です。その反面、Webメディアを使っている人の割合は10~14%と少ないです。この現状から、若年層は検索ツールとしてインスタを利用しているといえるでしょう。
特にインスタに関して言えば、写真がメインのSNS。あるトレンド商品を購入したい時に、文字ばかりの他のSNSよりもよりイメージが湧きやすく、かつ同世代が多いことからその信頼性が高いという理由が挙げられます。
検索エンジンでは情報量が多すぎて探せない情報も、SEO対策されたインスタのほうがより目的の情報にたどり着きやすい特徴があります。視覚的に情報を得られ、かつ迅速に目的の情報を獲得できるインスタにおけるSEO対策の強みとも言えます。
インスタSEO対策の方法・手順
ユーザー名・ID
インスタ内で検索をかけると、その結果にはユーザー名やIDがヒットすることがあります。具体的な商品名であったりサービス名であればあるほどそのヒット率は上がります。
ユーザー名やIDの設定の難しいところは、他のユーザーとの類似性が挙げられます。
あまりに似通った名前だと検索の上位に表示されることなく埋没してしまいます。
検索上位になることが目的のSEOにおいてはネーミングセンスとまでは言いませんが、ヒットしやすい、それでいて検索する側が追記していそうな複合のキーワードを設定するほうがいいでしょう。
プロフィール
プロフィールを充実させておくのは、インスタSEOにおいて重要です。インスタアカウントのプロフィールで最適化すべきポイントとしては、主に以下のものが挙げられます。
- 自己紹介テキスト
- 場所
- URL
自己紹介テキストに狙っているキーワードを含めておけば、アカウントがハッシュタグ検索で上位表示されやすくなります。また、自社および商品・サービスの関連キーワードを入れるのも効果的です。
これらがプロフィールに含まれていると、投稿経由で自社アカウントを知った人が興味を持ってくれやすくなります。つまり、ファンを増やしたり、商品・サービスを売ったりしやすくなるのです。
インスタSEOだけでなく、フォロワー数増加、自社商品・サービスの宣伝にも効果的なので、活用しない手はありませんね。
ハッシュタグ
キャプションでハッシュタグを活用すれば、ハッシュタグ検索で自社投稿が上位表示されやすくなります。したがって、ハッシュタグを選んだり作ったりするのは、インスタSEOで重要なテクニックといえるでしょう。
ハッシュタグを使う場合、以下のようなポイントを意識すると効果的です。
- 投稿と関連性があるハッシュタグは積極的に含める
- 投稿数が多く人気のあるハッシュタグを付ける
- ミドルワードやスモールワードのハッシュタグも付けておく
- ほかのハッシュタグと関連性がないものは入れない
どんなハッシュタグを付けて良いか分からないという場合、まずは投稿数の多いハッシュタグを優先的につけておくのが無難です。以下に効果的なハッシュタグのつけ方を紹介します。
基本的にハッシュタグは複数つける
#ハッシュタグを付けられる数は決まっていて、最大で30個です。そして、やっぱり気になるのが、#ハッシュタグの最適数。
いいね増・フォロワー増を目指した場合、#ハッシュタグは何個付けるのが良いのでしょうか?
結論を言うと、”基本的”には#ハッシュタグはいっぱい付けた方が良いです。
#ハッシュタグを付けるほど、検索に引っかかるチャンスが増える可能性があるので、最低でも10個以上付けるようにすると良いでしょう。
ただ、最適な#ハッシュタグ数に関する議論の答えは出ていません。以前は11個が効果的という説が主流でしたが、#ハッシュタグがユーザーに浸透した昨今では、11個以上付けた方がいいねが多かったというケースが多数報告されています。
かといって、最大数である30個つけるのは逆効果であることも多いです。2022年現在では、11~20個程度までにしておくと、表示回数が伸びたというケースが多くみられます。
ツールを使って人気のハッシュタグを付ける
インスタツール(insta-tool)という人気の#ハッシュタグを調べるツールを使用すれば、ハッシュタグごとの投稿数を一度に30個まで検索できます。
最近では、アカウントだけでなく、人気の#ハッシュタグ自体をフォローしている人も多いので、人気のタグを活用して表示回数アップやフォロワー増を狙ってみてください。
ハッシュタグ検索で上位表示できそうなワードを狙う
ハッシュタグを付けるときは、人気のあるハッシュタグだけでなく、検索時に上位表示できそうなミドルワードやスモールワードも狙うことをおすすめします。
なぜなら、ハッシュタグ検索の画面で表示回数を増やすためには、検索対策も大切だからです。インスタグラムで検索を行うと、まず人気の投稿が表示されますが、この人気投稿欄に表示されるかどうかで、投稿への流入数は大幅に変わります。
しかし、投稿数が多いビッグワードで人気投稿欄に入るのはそう簡単ではありませんし、投稿がすぐに流れてしまうので、運用し始めたばかりのアカウントには難易度が高いのです。
そこで、あえて投稿数が1,000~10,000件くらいのミドルワードや、投稿数100件程度のスモールワードのハッシュタグを入れることで検索上位を狙うと、人気投稿に掲載されやすくなるのでいいね・フォロワー増に効果があります。
キャプション
インスタSEO対策では、キャプションの最適化もぜひ実施しておきましょう。
インスタのキャプションとは、インスタ投稿におけるテキスト部分のこと。たとえば、投稿画像の補足や説明のための文章をキャプションに書いておくことで、投稿内容を伝えやすくするのに使えます。
キャプション部分には、インスタSEOで重要な「ハッシュタグ」を付けることが可能です。狙いたいハッシュタグをキャプションに含めれば、ハッシュタグ検索時にインスタ投稿が上位表示されやすくなるでしょう。
キャプションを書く際のポイントや編集方法について以下を参考にしてください。
短すぎず、長すぎず
キャプションは短すぎても長すぎても良くありません。もちろん内容が大事なのですが、短すぎると適当に書いた感が出てしまいますし、長すぎると読んでもらえなくなります。
他のアカウントの投稿も参考にしながら、必要な情報を適量で届けられるようにしましょう。
役立ち情報や共感できる内容を盛り込む
フォローしてもらうためには、「この投稿を見て良かった」「次の投稿も見たいな」と思ってもらうことが大切です。
そのためには、ユーザーにとって役立つ情報や共感できる内容、ユーザーの気持ちを代弁するかのような内容を盛り込みましょう。
URLリンクを貼り付けない
インスタグラムの仕様上、キャプションにURLリンクを掲載しても、URLの文字列が羅列されるだけでリンクは反映しません。
URLを載せてしまうと、”ユーザーが「リンク先に飛べるのかな?」と思ってタップしたけれどページが変わらない”という体験をさせてしまうので、URLは載せないようにしましょう。
誘導させたいURLがあるなら、プロフィール編集画面の「ウェブサイト」にそのURLをコピペすれば、プロフィールの説明文にリンク付きのURLを載せられます。
ジオタグ(位置情報)
インスタSEOを行う上では、「ジオタグ」と呼ばれる手法を活用するのも効果的です。
インスタのジオタグとは、自社アカウントのインスタ投稿に対して任意の場所の位置情報を追加する機能のこと。たとえば、イベントやセールの投稿であれば、イベント会場・店舗など関連する位置情報を追加するといった使い方ができるでしょう。
ジオタグを利用すると、そのエリア周辺で生活している人が自社投稿を見つけた場合、来店や商品購入のきっかけになりやすいです。
したがって、特に実店舗があるなら、ただ上位表示させるよりもジオタグを組み合わせたほうがビジネスに役立つでしょう。
ジオタグ・位置情報の活用方法は以下を参考にしてください。
位置情報をオンにする
インスタグラムに位置情報を追加するには、まずインスタグラムのアプリの位置情報サービスをオンにする必要があります。デフォルトでは、インスタグラムの位置情報サービスはオフになっています。
位置情報サービスをオンまたはオフにするには、1度インスタグラムアプリを閉じてから「設定」を開きます。「プライバシー」 > 「位置情報サービス」>「インスタグラム」の順にタップし、「このAppの使用中のみ許可」を選択して、位置情報へのアクセスを許可します。
位置情報サービスをオフに戻すには、「設定」から、「プライバシー」 > 「位置情報サービス」>「インスタグラム」の順にタップし、「なし」を選択します。
写真や動画に位置情報付けて投稿(シェア)する
写真(動画)に位置情報を入れて投稿するには、まず撮影済みの写真や動画を選択しアップロード(または撮影)します。その後エフェクトやフィルターを追加>「場所を追加」>「シェア」をタップして投稿します。
なお位置情報以外に、“公開されているFacebookイベント”を位置情報として選択することもできます。
位置情報や“公開されているFacebookイベント”をタップすると、その位置情報やイベントで公開されている写真や動画を見ることができます。
過去の投稿に位置情報を追加する
投稿済みの写真や動画に位置情報を追加するには、まず写真や動画の上にある (iPhoneの場合)「…」または(Androidの場合)「︙」をタップします。
そして「編集」>「位置情報を追加」の順にタップし、位置情報を「おすすめ」に表示された位置情報を入力して、 (iPhoneの場合) 「完了」または (Androidの場合)「✓」をタップして編集を終了します。
過去の投稿の位置情報を変更する
投稿済みの写真や動画に含まれる位置情報を変更するには、まず写真や動画の上にある (iPhoneの場合)「…」、(Androidの場合)「︙」をタップします。
その後、「編集」、場所の名前をタップし、(iPhoneの場合)「位置情報を変更」をタップ、Androidの場合は「位置情報を検索…」をタップし、地名を入力・選択し、最後に、(iPhoneの場合)「完了」または (Androidの場合)「✓」をタップします。
過去の投稿の位置情報を削除する
投稿済みの写真や動画に含まれる位置情報を削除するには、まず写真や動画の上にある (iPhoneの場合)「…」、(Androidの場合)「︙」をタップします。
その後、「編集」、場所の名前をタップし、(iPhoneの場合)「位置情報を削除」をタップ、Androidの場合は「位置情報を選択」の横の「X」をタップします。
最後に、(iPhoneの場合)「完了」または (Androidの場合)「✓」をタップします。
投稿頻度にも注意
インスタSEOを攻略したいのであれば、投稿頻度にも注目すると良いでしょう。インスタのハッシュタグ検索のアルゴリズムを考慮すると、投稿頻度が高いほうがSEO的に有利です。
ハッシュタグ検索のアルゴリズムでは、アカウントやハッシュタグに対する人気度シグナルが重視されます。
そして、高頻度で投稿すれば、「いいね! 」やシェアなどのエンゲージメントを増やすことが可能です。
そうするとインスタからアクティブ・人気のアカウントと判断してもらいやすくなり、結果的に表示順位が上がりやすくなるでしょう。
投稿作成の手間が増えるので、SNS担当者の負担が上がってしまうのはデメリットです。
しかし、インスタSEOに有効なのは間違いないので、なかなか表示順位が上がらない場合は投稿頻度を見直してみてはいかがでしょうか。
インスタグラムSEOを考えるポイント・注意点
ユーザーの個性を出す
ユーザー名とは、インスタ上の名前です。企業のアカウントであれば企業名で決まりでしょうが、個人で運用する場合はユーザー名も検索にヒットしやすい、個性のあるものがSEO対策の観点で有効です。
検索をかけると、ヒットするのは投稿のキャプションだけではなくユーザー名も含まれます。つまり、ユーザー名が何かしらのキーワードを含んでいるほうが検索流入を狙いやすいのです。
ユーザー名の難しいところは、キーワードだけのユーザー名では差別化ができないこと。SEOの観点から言えば、ユーザー名にキーワードを含むのはもちろんのこと、他のアカウントとかぶらない個性的なものが求められるのです。
ハッシュタグの選別
ハッシュタグはインスタの検索流入増加になくてはならない方法の1つですが、多くつければつけるほど有効とはいえません。なぜなら、多すぎると肝心の投稿内容を見えにくくしてしまうからです。
いくつが最適というのは、ジャンルや投稿内容・フォロワーの好みなど、色々な状況に応じて変化しますが、試行錯誤を経て最適な数の範囲が分かってきます。
そのため、ハッシュタグの選別はインスタSEO対策の上でも大変重要といえるでしょう。
ジオタグを効果的に使う
投稿した写真が「インスタ映えスポット」として人気を博す理由になった機能で、集客に力を発揮します。
ジオタグを設定しておくことで撮影場所がどこなのかがわかるようになるため、ユーザービリティの向上につながります。
また、インスタの投稿は検索エンジンからもヒットする可能性があるので、設定しておけば検索流入も狙えるのです。
ただし、あまり多用しすぎると使用者の生活圏がバレたりするリスクも。特に個人アカウントでの運用を考えている場合は必要以上にジオタグを設定しないようにしましょう。
更新頻度は多すぎず少なすぎず
インスタの運用でもっとも難しいのが更新頻度。多すぎるとフォロワーが他の投稿を探せなくなってしまいますし、少なくても埋没してしまうからです。
アカウントをフォローしてくれているということは、何かしらに興味を抱いている証拠。無理に投稿回数を増やさなくても、フォロワーはチェックしていることが多いです。
この場合に大事なのはタイミング。セール情報などはもちろんですが、日頃の投稿は取り扱う商品やサービスのお得情報を配信することでアカウントのブランド価値を高めることができます。普段の投稿よりも適切なタイミングを逃さないことが重要です。
インスタのSEO対策と同じくらいに行ってほしい施策
インスタの「発見欄」に掲載されることも、検索流入増加に大きく関係します。ここでは発見欄に掲載されるための数値について解説します。
まずInstagram(インスタ)には、独自のアルゴリズムがあります。アルゴリズムとは、そのツールのルールそのもののことです。
例えば「ストーリーズが左から何番目に表示されるのか?」や「発見タブでどの投稿をレコメンドさせて、バズらせる(拡散させる)のか」といったものが挙げられます。しかしInstagramのアルゴリズムはGoogleなどと同じく、公開されていません。
そのためユーザーはどんなルールに従って表示されているかは厳密にはわかりません。しかし、ある数値を理解することで、おおよそのルールなどは予想することが可能です。
保存率
保存率とは、リーチしたアカウントのうち、どれだけの保存数を獲得したのかを表す割合のことです(保存率=保存数/リーチ数)。
保存率が高い投稿ほど、Instagramからは「レコメンドされる価値のある投稿」だと見なされます。SAKIYOMIを運営する株式会社Radixでは、保存率が2%を超えると御の字、3%を超えるとほぼ確実にバズるという基準を設けています。
保存率が高いと、発見欄にてレコメンドされる。レコメンドされるのは、質の高い投稿である。言い換えると、保存率の高さは、その投稿の質の高さを表しているということです。
再度見返す可能性が高い「保存」という行為を、より多く獲得しているコンテンツは、さらに他のユーザーにInstagramがレコメンドすることで、投稿を見ている時間が長くなり、比例してアプリの利用時間も長くなるため、Instagramの利益になりやすいということになります。
また、ユーザーは「保存という行為はまた見返すほど価値の高い投稿である」という判断を脳内で下したことによって保存のボタンを押しています。
つまり、投稿の質の高さは保存率で測ることができ、保存率が高い投稿ほどレコメンドされやすく、リーチ数が伸びやすいということがわかります。
保存率を伸ばす方法
保存率を伸ばすためには以下の3つの方法が有効です。
- 保存を促す画像をつける
- 情報量の多いコンテンツを投稿する(おすすめ○選などのまとめ投稿)
- 自分にもできそうだと思わせる(実践してもらう)
ホーム率:40〜50%
アルゴリズムをハックするために本当に重要な数値の2つ目は「ホーム率」です。そもそもホーム率とは、フォロワーのうちどれだけのユーザーが、タイムライン(フィード)から投稿を見たのかを表す割合のことを指します。
ホーム率が重要な理由は、拡散されるアルゴリズムの起点が「エンゲージメント率」にあるからです。
保存率のトピックで、Instagramにレコメンドされるアルゴリズムはご理解いただけたかと存じますが、そのレコメンドが発生するには、「ある程度の人数に保存される」という状態が必要です。
Instagramの投稿は、レコメンドが始まる前段階でフォロワーのみに対して投稿されます。そのフォロワーの中で、どれだけのユーザーから投稿に対してエンゲージメントがついたのかによって、投稿へのInstagramからの評価が変わります。
なるべく多くのフォロワーからエンゲージメントを獲得しなければなりませんが、そもそも投稿を見てもらわなければエンゲージメントをするに至りません。
ここで抑えておきたいのが、Instagramのフィードやストーリーズの表示の順番に関するアルゴリズムです。
InstagramのフィードやストーリーズはTwitterやFacebookのように時系列順には表示されず、そのアカウントとの親密度によって表示順が変化します。
つまり、親密度が低いとフォロワーに投稿を見てもらえない状態に陥ってしまうのです。
よって、ホーム率はフォロワーのうちどれだけのユーザーが投稿を見ているのかの指標であり、言い換えるとフォロワーの親密度を測る指標でもあるのです。
ホーム率の基準値はフォロワー数によって変化があります。基本的には以下を目安にしています。
- 2,000フォロワーまで:30%
- 2,000~5,000フォロワー:40~50%
- 5,000~10,000フォロワー:50%
ホーム率を伸ばす方法
ホーム率を伸ばすためには、親密度を高める必要があります。 そもそも親密度とは、アカウントとユーザーの繋がりの濃さを指し、この親密度はシグナルと呼ばれるアクションを通じて上がっていきます。
- 投稿へのいいねや保存、コメント
- ストーリーズへのアクション(コメントやスタンプなど)
- DM
- アカウントでの滞在
プロフィールアクセス率:3〜5%
プロフィールアクセス率とは、投稿からプロフィールにアクセスしたアカウントの割合のことを指します。当然ですが、プロフィールに訪問してくれなければフォロワーは増えません。
フォロワーされるかされないかの第一の分かれ道が、プロフィールに遷移するかどうか、であるためプロフィールアクセス率を伸ばすことはフォロワーを増やすために重要なのです。
ちなみにプロフィールアクセス率は「3〜5%」を超えていれば、問題ありません。
フォロワー転換率:6〜8%
フォロワー転換率とはプロフィールにアクセスしたユーザーの中で、アカウントを新たにフォローしたユーザーの割合のことです。
フォロワー転換率が低ければ、どんなにプロフィールにアクセスされたとしても、フォローまで至らないため、フォロワーを増やすためにはこの数値を上げる必要があります。
ちなみにフォロワー転換率は6〜8%を超えていれば、十分です。
まとめ
インスタSEO対策について解説していきました。
10代から30代の若年層とってはメインの検索ツールとして利用されているインスタ(Instagram)ですが、効果的なSEO対策を行うことで、投稿が検索画面に表示されやすくなります。
いくつかの方法を紹介しましたが、具体的にどの方法をどれくらい行うのが適切なのかは実施してみないと分かりません。
また実施したとしても思ったように成果が得られないこともあるでしょう。その場合には、プロの業者に代行を依頼するのも1つの手です。